パリオリンピックが始まりましたね。パリオリンピック第一号金メダリストは柔道女子の角田夏実さんでした。
1日目48Kg級の柔道の試合を見ていたら、女子柔道の角田夏実(つのだなつみ)選手がびっくりするようきれいな巴投げ(ともえなげ)で一本勝ちしているところでした。
すぐに、ネット上でも話題になっていましたね。
しかし、こんなに強いのに31歳の今回がオリンピック初出場らしいのです。
どうしてなんでしょう。
角田夏実(つのだなつみ)プロフィール
- 生年月日 1992年8月6日
- 出身 千葉県八千代市
- 学歴 八千代高校卒業 東京学芸大学卒業
- 所属 SBC湘南美容クリニック
- 身長 161cm
- リーチ 166cm
- 得意技 内股、巴投げ、寝技(とりわけ関節技)
これまでの経歴
高校時代
高校選手権 (3年生時)5位
インターハイ (3年生時)5位
卒業後は、柔道を続けたくなかったそうで、ケーキ屋になるための専門学校に進む道も考えたそうですが、顧問のすすめで、大学に進学し柔道を続けることに決まったようです。
大学時代
サンボや柔術の試合に出ていた先輩の影響で、関節技をはじめとした寝技に重点をおき練習に励んだようです。今大会でも得意の巴投げからの特技の関節技を決め勝利!という場面が何度かありました。
2013年 大学3年の時に学生体重別で優勝
2014年 国体成年女子の部 優勝
高校までは優勝などしていないようなので、大学からどんどん伸びていった選手なんですね。
卒業後
2016年からはグランドスラム(国際大会)に出場し現在の2024年まで出場しています。
この期間でメダルなしは2020年の1回のみ。すごい成績です。
そしてここ三年、世界柔道では2021・2022・2023と3連覇! 本当にすごい。今が本当に勢いがある時期というのが証明されていますね。
女子柔道48Kg級 メダリスト一覧
2016年から国際大会で成績も上げ、注目されていた角田選手がオリンピックには出ていないというのでこれまでのオリンピックにはどんな選手が出ていたのかを調べてみました。
下記は、1992年以降のオリンピックでの48Kg級の日本人メダリストです。
- 1992 バルセロナ 田村亮子 銀
- 1996 アトランタ 田村亮子 銀
- 2000 シドニー 田村亮子 金
- 2004 アテネ 谷亮子 金
- 2008 北京 谷亮子 銅
- 2012 ロンドン メダル無し
- 2016 リオデジャネイロ 近藤亜美 銅
- 2020 東京 渡名喜風南 銀
- 2024 パリ 角田夏実 金!!!
この階級は長い間、女子柔道界を盛り上げてきた谷亮子さんの階級だったんですね。
確かに2020年までは別の選手が出場していますね。
そして、今回のパリオリンピックで角田選手が谷亮子さん以来の20年ぶりの金メダル獲得となりました!
オリンピック初出場の訳は?
詳しく調べてみると階級に関係があったようです。
グランドスラム(国際柔道連盟主催の柔道の大会) 2016年の金メダルの時は52Kg級でした。
その時に決勝の相手だったのが、パリオリンピック52kg級出場で連覇を目指す阿部詩選手。
このあとの2017・2018・2019も52Kg級でグランドスラムに出場しましたが、いずれも銀メダル。
52Kg級は強者揃いのようです。
現在、この階級だと阿部詩選手が連覇中で、他の日本人選手が阿部選手に勝ってオリンピック出場を目指すのはとっても難しそうです。
角田選手は2020年から階級を48Kg級に変更しています。
それから東京オリンピックを目指すんですが、この階級もやはりライバルは国内にいて、東京オリンぴっくの出場は叶いませんでした。
ただ、その後も諦めずに柔道を続けてきた角田選手。
2021年からは世界柔道で3連覇しています。この階級は48Kg級。
階級変更が角田選手にとってのターニングポイントだったということですね。
まとめ
パリオリンピック柔道 48kg級で金メダルを獲得した角田選手。
あまり表情を変えない角田選手は本当に強かったです!
3回戦の巴投げも素晴らしかったし、最後の寝技の粘りも凄かったです。
こんな強い選手がなぜ今までオリンピックに出れなかったんだろうと不思議でしたが、階級の壁があったことがわかりました。
階級変更をしてからも、東京オリンピックには出場できなかった角田選手。年齢的には、ここで競技生活を終えてしまう方も多いのではないかと思います。
しかし角田選手はその後も柔道競技を続けてきたこと、これがパリオリンピックでの金メダル獲得に繋がったんですね。
本当にかっこいい柔道でした。
角田選手、オリンピック金メダルおめでとうございます!
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